その15  蒸気パン  05.8.17  
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 この蒸気パン(ポッポ焼き、ともいう)は新潟県下越地方にしかない、お祭り露天での食べ物であることが最近分かったのです。この食べ物に慣れてる我々は、お祭りとなれば露天で買って食べながら歩く、または家へ祭りのみやげに買って行くものだと思っておりました。それが新潟市以北の下越地方でしか無い、というのは驚きであったのです。

 黒砂糖の焦げる甘い香り、立ち上る蒸気(名前の由来)、この露天の脇を通れば買わずにいられない、祭りの代名詞なのであります。


 原材料は小麦粉と黒砂糖、それを水で練って焼き器で棒状に焼いて出来上がりです、この焼き器は銅でできていて接合部がハンダで止めてあるのだそうです。炎で熱してハンダが融けないよう、水を入れておく所があり、そこから立ち上る蒸気から、蒸気パンと言うようになったと聞きました。

 我が集落の夏祭りに、この蒸気パン屋さんがやってきました。100円で
3本、千円分買って、家で食べたのであります。

 この祭りが終れば夜は涼しくなり、秋が近いことを感じ始めるのです。